DocuSign：全世界で100万社以上に利用されている電子署名サービス(2023年12月27日更新)
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こんにちは！チャレンジャーズアカデミー教育実習生(インターン)のREOです！
最近、携帯電話番号預かりサービス(通信契約を解除して電話番号だけ保存するサービス)を利用しようとネットで手続きを進めていた途中で「近くのお店に来てください」と表示されました。これは何か複雑な手続きが必要なのかと思い、ネットで来店予約をして、仕方なくお店に行きました。
お店に着くと、スタッフの方から署名をお願いされました。署名を済ませると、そのスタッフがタブレットで5分ほど操作し、それで手続きが終了しました。署名一つのためにお店に向かわなきゃいけないのはとても不便ですよね…
さて、今回研究する企業は「DocuSign(ドキュサイン)」です。オンライン上で、いつでも、どの端末でも署名を行うことができるサービスを提供しています。また、契約書の作成や、管理まで、契約に関するワークフローを自動化、効率化するサービスも提供しています。是非、あの携帯ショップにも導入して欲しいですね…
それではDocuSignについて詳しく見ていきましょう！
チャレンジャーベース的おすすめポイント
売ってる商材が、電子署名や契約管理に関するもので用途がわかりやすい。なので、IT知識をこれから増やしたい方、また業界未経験の方でも、外資IT一社目として挑戦しやすい！
サマリー
アメリカ本社
- 設立年：2003年
- 従業員数：8000人+
- 業種・事業内容：電子署名ソリューションDocuSign Agreement Cloudの提供
- 本社所在地：アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ
- 公式ウェブサイト：https://www.docusign.com/
- Wikipediaページ：https://en.wikipedia.org/wiki/DocuSign
- 上場・非上場情報：NASDAQ上場(DOCU)
日本法人
- 設立年：2015年
- 従業員数：~100名
- 所在地：105-6035 東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー35階
- 公式ウェブサイト：https://www.docusign.jp/
事業内容・創業経緯
事業内容
世界１８０ヵ国以上で使われているDocuSign eSignatureを含む、契約フロー全体の自動化を行うDocuSign Agreement Cloudの開発・販売
創業経緯
DocuSignは、電子署名技術とデジタルトランザクション管理サービスを提供する会社であり、その創立は2003年です。当時、多くのビジネスプロセスがまだ紙ベースであり、契約や取引の署名には時間と資源がかかっていました。DocuSignの創業者たちは、テクノロジーを活用してこれらのプロセスを効率化し、デジタル化することによって、ビジネスがもっと速く、簡単に行えるようにする機会があると考えました。
創業者の一人であるTom Gonser氏（現CEO）は、不動産業界における契約プロセスの非効率性に特に注目していました。不動産取引は複雑で、多くの書類と署名が必要であり、これらを効率的にデジタル化するための明確な需要に目をつけました。そして、Tom Gonser氏はDocuSignを設立し、電子署名のソリューションを開発しました。
企業のビジョン・ミッション
ミッション
Since its inception in 2003, DocuSign has been on a mission to accelerate business and simplify life for companies and people around the world.
ドキュサインはビジネスを加速化し、日常生活をシンプルにすることにより、世界中の企業と人々に貢献することをミッションとしています。
ビジョン
Our value is simple to understand: legacy, paper-based agreement processes are manual, slow, expensive, and error-prone. We eliminate the paper, automate the process, and connect it to all the other systems that businesses are already using.
古くからの紙ベースの契約や合意プロセスの遅延、コスト、誤りが含まれる手作業を排除し、プロセスを自動化し、既存システムと統合して、効率を大幅に向上させることをバリューとしています。
出典：https://www.docusign.com/company
製品情報・導入事例
製品情報
同社は、DocuSign Agreement Cloudという電子署名をはじめとした契約書の作成や支払い、契約に必要なワークフローを自動化する製品を提供しています。いかにそれを構成する幾つかの製品を紹介します。
DocuSign eSignature：利用者数世界No. 1の電子署名ソフトウェア。スマートフォンからPC、あらゆるデバイスで、いつでもどこでも署名をすることができます。
DocuSign CLM：簡単に契約書を作成、AIを用いたレビュー機能、契約書の一元管理など、契約に関わるタスクを効率化することができます。
DocuSign Payments：署名と同時に支払いをワンステップで完了させることができます。
また、APIも提供しているのでSalesforce、Microsoft、Googl、Slackなどの主要なビジネスアプリケーションとの連携も可能です。
参考：https://www.docusign.jp/agreement-cloud
導入事例
Sansan株式会社
Sansan株式会社は、DocuSign for Salesforceを導入し、契約締結プロセスの向上に成功しました。
同社は、法人向け名刺管理サービス市場において圧倒的なシェアを持ち、新規契約数が急増していますが、これに伴い従来のマニュアルプロセスでの契約締結が煩雑で時間がかかり、失注のリスクも増えていました。これを解決するため、ドキュサインを導入しました。
ドキュサインを選んだ理由は2つです。
- 世界中で広く利用されている電子署名の標準ツールであり、海外の企業ともスムーズに契約を締結できること。
- Salesforceとの連携が容易で使いやすく、受発注を自動化することができること。
ドキュサインの導入によって、同社は契約プロセスの進捗管理を効率化し、営業サイクルを2〜3営業日短縮することができました。これにより、営業担当者は本質的な部分、つまりお客様とのエンゲージメントにもっと時間を使うことができるようになりました。また、ドキュサインのステータス管理機能を活用して、顧客と適切なタイミングでコミュニケーションをとることが可能になりました。
参考：https://www.docusign.jp/customer-stories/docusign-helps-sansan-shorten-thier-sales-cycle
株式会社コスギ不動産
株式会社コスギ不動産は、将来を見据えて積極的にITに投資をしていますが、その一環でDocuSignを導入しました。
導入の理由:
- 不動産業界におけるデジタル化の必要性: 小杉社長は不動産業界が長らくアナログであったが、IT改革が進み始め、不動産テックという言葉が生まれるなど、デジタル化が必要とされていると感じていた。
- 一連の契約プロセスをデジタル化: 単なる電子署名の導入ではなく、契約更新から請求、支払いまで一連のプロセスをデジタル化するために、電子署名サービス「ドキュサイン」と不動産賃貸に特化した決済サービス「HUBees」を連携させた。
その効果:
- 顧客満足度の向上: 顧客はスマートフォンやパソコンで契約更新や手数料の支払いができるようになり、これまでのコンビニなどでの手間がなくなったため、顧客満足度が向上した。
- 管理者側の効率化: 入金の確認が迅速に行えるようになり、手数料の未払いに対する督促状の郵送などの手間とコストが削減された。更新契約後1〜2時間で支払い結果が分かるため、管理が非常に便利になった。
コスギ不動産は、僕の地元、熊本の不動産会社です。外資系のSaaS製品と聞くと、大企業が利用し複雑なサービスというイメージですが、コスギ不動産のように中小企業でも使いこなせる、使いやすいサービスということがわかりますね！