Snowflake:世界中のデータを集結させる
INDEX
皆さんこんにちは、チャレンジャーズアカデミーでインターンをしているNANAです!
近年多くの企業で課題となっているDX(デジタルトランスフォーメーション)。DXを推進していくためには、年々増え続けている膨大なデータを取り扱う必要があります。
データを蓄積・加工・分析を行うためには、データプラットフォームと呼ばれる環境が必要になります。(後で詳しく説明します!)
その中でデータの蓄積に優れているのが、Snowflakeが提供するデータウェアハウス(多様なデータを一元的に集約するデータの倉庫)です。
どんな企業なのか、一緒に見ていきましょう!
本題に入る前に、、実はSnowflakeには学長トミオの元同僚の方がいらっしゃいます。Snowflakeについて詳しい情報を知りたい方は、ぜひトミオにご相談ください!
チャレンジャーベース的おすすめポイント
- 他社にない技術を持っていて飛び抜けている
- マーケットからの評価が非常に高く、日本法人も拡大している
- データ戦略を考える会社が避けては通れない製品を売っている
Snowflakeのすごいところ
米ソフトウェア史上で最も大規模なIPO(新規株式上場)
Snowflakeは2020年9月16日に米NASDAQ市場に上場しました。初日の取引で株価は120ドルスタートでしたが、300ドルまで急騰し、時価総額は当時の為替レートで約7.8兆円に迫りました。Snowflakeは公開初日に時価総額が2倍超になった、史上最大の企業となったのです。
それだけでは終わりません。株式上場時にSnowflakeは約3,600億円を調達し、SaaSを含む全てのBtoBソフトウェア史上歴代No.1の規模を達成しました。
ARR1,000億円を超えても成長し続けている
Snowflakeが市場から高い評価を受ける最大の理由が、ARR(年間経常利益)が1,000億円を超えた後にも高成長を続けている点です。
このグラフから分かるように、米国のARR1,000億円以上のSaaS企業のARR成長率はSnowflakeが1位となっています。
サマリー
- 設立年:2019年(日本法人)
- 代表取締役:東條英俊
- 事業内容:クラウドベースのデータウェアハウスの提供
- 日本法人所在地:〒104-0028 東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 30階
- WEBサイト:Snowflake公式サイト
ミッション・バリュー
ミッション:To Mobilize the World’s Data
snowflakeは、垣根を超えてデータの力を集結させるための技術を提供することを目標としています。
ちなみに、学長トミオの元同僚であるKTさんという方が、Snowflakeが目指しているデータクラウドの世界について語ってくれています。是非ご覧ください!
バリュー
- PUT CUSTOMERS FIRST
- INTEGRITY ALWAYS
- THINK BIG
- BE EXCELLENT
- MAKE EACH OTHER THE BEST
- GET IT DONE
- OWN IT
- EMBRACE EACH OTHER’S DIFFERENCES
なぜデータプラットフォームが必要なのか
Snowflakeの事業内容を紹介する前に、”そもそもデータプラットフォームって何?”・”データプラットフォームがなぜ必要なの?”といった疑問にお答えします。
データプラットフォームとは、組織の情報活用をサポートする重要な基盤のことです。その基盤の役割は、大量のデータを一元的に蓄積することから始まり、データの加工・分析までを行うことにあります。
以下でデータプラットフォームの導入メリットについて説明します!
1.多種多様なデータの統合・一元管理
データの断片化や情報の取りこぼしを防ぐことができ、より信頼性の高いデータベースを構築することが可能となります。さらに、データプラットフォームは整備されたデータを迅速にアクセス・活用できるようサポートします。
2.膨大なデータの加工と高速処理
データプラットフォームを利用することで、膨大なデータから必要なデータだけを効率的に取り出し、分析に適した形に加工することができます。これにより、データの品質が向上し、分析の精度も上がります。
さらに、データプラットフォームは大量のデータを高速に処理できる能力を持っています。本来時間を要するデータ分析作業を迅速に行えるため、業務効率が大きく向上します。効率的なデータ処理は、コストの削減にも直結します。
3.データ分析・課題の抽出
データプラットフォームは、データの収集から蓄積、加工、そして分析までの一連の過程を一貫してサポートします。これにより、データを活用する際に分析までの工程をスムーズに進められるため、意思決定に役立つ情報を迅速に取得することができます。また、データの取り扱いを一貫して行うことで、データの信頼性が向上します。
このような環境下でのデータ活用は、事業の課題や機会をより正確に洗い出す手助けとなります。組織全体の意思決定品質が向上し、よりデータに基づいた経営を実現することが期待できるのです。
事業内容
データプラットフォームがどんなものなのか、なぜ必要なのかについて、ここまで説明してきました。その中で、Snowflakeが特に優れているのは、先ほどメリットの一つ目でお話しした、”多種多様なデータの一元的な管理”です。
Snowflakeは、ヘルスケア・金融・テクノロジー・メディア/ 広告などのあらゆる業種の組織にクラウドサービスとしてのデータウェアハウス(DWaaS)を提供しています。
データウェアハウスとは、様々なデータを集めて整理する、”データの倉庫”のようなものです。
様々なデータを一箇所で管理することを可能にし、またそのデータを必要に応じて活用することができます。
以下でSnowflakeのデータプラットフォームの機能について見ていきましょう!
機能
Snowflakeの製品は、データを一定の範囲に収まるよう変換する”スケーリング”に優れています。以下でスケールの三要素を紹介します。
1:スケールアクロス(お互いに影響を与えず作業ができる)
多くの競合するワークロード(作業)に対して複数のウェアハウスを準備しています。そのため、複数の作業を同時に行なっても競合しません。
2:スケールアップ(サーバースペックを上げる)
単一の処理性能を高速にするためのアプローチです。
グラフからわかるように、サーバースペック(青線)を二倍にすると、実行時間(黒線)は1/2になります。そのため、同じコストで8倍速く処理することが可能になります。
3:スケールアウト(サーバー台数を増やす)
より多くのユーザがより多くの処理を同時実行するために、より多くのクラスタを起動する機能です。
上記の図のように、データのアクセス数の増加に応じてスケールアウトを自動で行うことが可能になります(最大10クラスターまで増加可能)。そのため、インフラ管理者のワークロードを最適化することができ、工作数を減らすことが可能になります。
ここまで、Snowflake製品について見てきました。もっと詳しく機能について知りたい方は、以下の公式サイトURLをご覧ください!
導入事例
日本製鉄株式会社:データ資産のカタログ化とクラウド利用
上図は日本製鉄が2022年に構築した経営情報やKPIをリアルタイムに把握可能なデータ統合基盤”NS-Lib”です。データを統合して集約し、経営レベルから第一線まで同じデータを元に意思決定や課題解決を行えるようにしています。このシステム構築に大きな役割を果たしたのが、Snowflakeです。
導入背景
- 日本製鉄は、「総合力世界No1の鉄鋼メーカー」を目指し、中長期計画の中でDX戦略の推進を掲げていた
- ルーツが異なる製鉄所ごとに独自にシステムを運用していたため、全社的なデータ活用推進・統合が課題であった
- クラウドの置き場とオンプレのデータ置き場の両方を確保し、データ利用方法に応じて環境を用意できるSnowflakeが採用された
導入効果
- データ資産のカタログ化とクラウド利用でサイロ化したデータの統合・活用を実現
- 解析・分析用データ収集に要する時間、および妥当性の検証を始めとするデータ活用に必要とされてきた工数を大幅削減
参考:①Snowflake導入事例
②impress記事
競合企業: Databricks
競合企業として、同じくデータプラットフォームの開発・提供を行なっている、Databricksが挙げられます。Databricksでは、レイクハウスプラットフォームと呼ばれる、データウェアハウス・データレイクのいいとこ取りをしたデータアーキテクチャを提供しています。つまり、「データ収集、前処理、分析、AI開発などを一貫して行うことができる」サービスです。
チャレンジャーアカデミーでは、Databricksの企業研究記事も紹介しています。ぜひこちらも一緒に読んでみてください!
福利厚生・職場環境
福利厚生
日本語の公式サイトには載っていなかったため、今回glassdoorのサイトを元にまとめてみました。
- 保険・健康に関するもの
- お金に関するもの
- 家族に関するもの
- 休暇に関するもの
- 特典・割引に関するもの
- キャリアサポートに関するもの
参考:glassdoor: Snowflake Benefits
職場環境
東京オフィスを紹介します。Snowflakeは2024年4月にアジア圏で初めてとなる”カスタマーエクスペリエンスセンター東京(CEO東京)”を都内に開設し、併せて東京オフィスを移転したことを発表しました。
新しいオフィスなだけあって、とても綺麗で快適そうですね。
参考:Snowflake、アジア初の「CEC Tokyo」を開設
給与情報
glassdoorのサイトに載っていたsnowflake米本社の給与情報を紹介します(アメリカドルを2024年5月22日時点のレートで日本円に換算しています)。今回はAccount Executiveの給与のみ載せています。
- 基本給:1,500万円〜2,200万円
- OTE:2,600万円〜4,400万円
かなり高い給与が見込めそうですね。
採用情報
日本法人の採用情報については、公式サイトから見れるみたいです。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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