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野村総合研究所:日系大手IT企業

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    全体公開
    Department: 企業研究

    皆さんこんにちは、チャレンジャーズアカデミーでインターンをしているNANAです!

    今回ご紹介するのは、日系のIT企業として名高い、野村総合研究所(以下NRIと略称)です。
    NRIはSIerとしてはもちろん、コンサルティング企業としても有名で、課題解決のための戦略立案から実行までを一気通貫して担うことができるのが特徴です。

    そんなSIer×コンサルの強みを持つNRIについて以下で見ていきましょう!

    ちなみに、チャレンジャーベースではNRIについてお話することができます!NRIについて詳しい話を知りたい方はぜひこちらのフォームからお気軽にご相談ください!

    チャレンジャーベース的おすすめポイント

    • ネームバリューのある企業で働ける
    • 大手企業を相手に、規模の大きな開発に携われる
    • 外資のソフトウェア企業に関して詳しくなれる(SAPなど)

    会社概要

    • 社名:株式会社野村総合研究所(NRI)
    • 設立年:1965年
    • 代表取締役:柳澤花芽
    • 従業員数:7,206人(NRIグループ:16,708人)*2024年3月時点
    • 事業内容:コンサルティング・金融ITソリューション・産業ITソリューション・IT基盤サービス
    • 本社所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ
    • 公式ウェブサイト:公式サイト
    • 上場・非上場:プライム市場(コード:4307)
    • 売上高:7,365億円(2024年3月期)

    創業経緯

    1965年の証券不況が国内の証券会社に打撃を与えたため、野村証券では経営の多角化を志向し、子会社として野村総合研究所(旧野村総合研究所)を設立しました。当初は民間総合シンクタンクでしたが、1988年に「野村コンピュータシステム」と合併し、現在の野村総合研究所になっています。

    また、他にも”野村”とついた企業は多くありますが、野村ホールディングスとそのグループ会社は、NRIにとって最大の顧客であり、最大の株主でもあります。NRIは野村證券から約50年前に独立し分社化した2つの会社が源流となっています。

    参考:NRIのあゆみ(公式)
    The 社史による野村総合研究所の歴史

    ミッション&バリュー

    ミッション:Dream up the future. 未来創発

    ”Dream up”とは、大胆な考案や、ひらめきに満ちた発明などを意味し、”未来は分からない、見えないものなのだから、思い切って私たちで作ってしまおう”というメッセージが込められています。また、”未来創発”とは、思いがけない新しいビジネスモデルを次々と産み出そうとする、NRIの姿勢を表しています。

    参考:NRI公式の企業理念

    バリュー

    NRIは、以下三つを柱としています。

    使命

    • 社会に対して:新しい社会のパラダイムを洞察し、その実現を担う
    • お客様に対して:お客様の信頼を得て、お客様とともに栄える

    創発する社会

    • 夢と可能性に満ち、豊かさを実感する、活力ある社会
    • 人々の英知につながり、環境にやさしい持続可能な社会
    • 強くてしなやかな、安全で安心に満ちた社会

    私たちの価値観

    • 先見性と緻密さで、期待を超える
    • 多彩な個が互いに尊重し、志をひとつにする
    • 情熱と誇りを胸に、あくなき挑戦を続ける

    参考:NRIの企業理念

    Slerってなに?

    SIerとSESの違い

    NRIの事業内容を見ていく前に、そもそもSIerって何?という人向けに説明をします!
    SIerとは、”システムインテグレーター”の略で、情報システムの企画・開発・運用・保守などのシステム開発の全ての工程を請け負う”受託開発”企業のことを指します。

    混同されがちな言葉に、”SES(System Engineering Service)”という言葉があります。システムの開発や保守・運用などの業務に対してエンジニアを提供するサービスです。
    ”客先常駐”とも呼ばれており、SES企業がクライアントから依頼を受けると、所属しているエンジニアがクライアント企業に出向いて求められた業務を行います。

    SIerが”システム開発自体を請け負う”のに対して、SESは”システム開発にエンジニアの労働力を提供する”という違いがあるのです。

    参考:ASTER LINKホームのサイト

    SIerの種類

    SIerと一口に言っても、実は様々な種類があります。NRIは②の独立系にあたります。

    ①メーカー系SIer

    コンピューターなどのハードウェアを製造するメーカーが、自社製品を中心にシステムインテグレーションを行う会社です。自社製品の技術力や品質が高いことが特徴です。
    例)富士通、日立、NECなど

    ②独立系SIer

    ハードウェアの製造には関与せず、ソフトウェアの開発やコンサルティングを主な業務とする会社です。多様な技術やソリューションを提供できることが特徴です。
    例)NTTデータ、アクセンチュアなど

    ③ユーザー系SIer

    システムインテグレーションを主な事業とせずに、自社内でITシステムを開発・運用する会社です。自社の業界やビジネスに精通していることや、自社内でIT人材を育成できることが特徴です。
    例)三菱商事情報システム、三井情報、住友電工情報システムなど

    参考:NTT東日本による説明
    マイナビジョブ20’sによる説明

    事業内容

    NRIでは、4つの事業を行っています。以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう!

    1.コンサルティング

    NRIでは、経営コンサルティングとシステムコンサルティングの2種類を提供しています。

    ①経営コンサルティング

    NRIは、シンクタンクの知見や洞察力とコンサルタントの実行支援力を兼ね備え、マクロの社会課題と各産業個別の課題に複眼的にアプローチをしています。また、コンサルティングから得た各産業の知見や実行力をもとに社会課題を再定義し、 企業の戦略実行支援を実施するとともに、政策提言や制度設計を行っています。

    ②システムコンサルティング

    幅広い業種の企業や行政機関を対象に、IT戦略の策定やITを活用した業務改革の計画・実行支援、標準アーキテクチャの確立、グループ・グローバルでのITガバナンスの確立など、企業のIT活用力の向上を支援する多様なサービスを提供しています。

    参考:NRIのコンサルティング事業

    2.金融ITソリューション

    NRIは金融の分野に非常に精通をしています。特に、金融ITソリューションでは金融ビジネスに関わる多くの顧客にITのソリューションを提供しています。具体的なソリューションは以下の4つです。

    ①証券ITソリューション

    「THE STAR」・「I-STAR」は、高品質・安定稼働の共同利用型サービスとして、多くの証券会社の基幹業務を支える、業界標準ビジネスプラットフォームです。近年では、「共同利用」のメリットを活かし、様々な資源を効率的に活用することで、業界全体のCO2削減にも貢献しています。また、新たな事業として、業界の枠を超え、デジタルガバメントを支えるソーシャルDX事業を推進するなど、社会変革に向けても取り組んでいます。

    ②資産運用ITソリューション

    共同利用型ソリューション群「T-STAR」ファミリーは、資産運用にかかわる業務を中心に幅広くサポートしています。投資信託の信託財産管理業務を中心とした業務全般を支援する「T-STAR/TX」は国内シェア第1位の基準価額算出システムです。投資顧問業務向けポートフォリオ管理システムである「T-STAR/RX」などとともに資産運用業界のインフラになっています。

    ③銀行ITソリューション

    多くの銀行に利用されている共同利用型の投資信託窓口販売業務ソリューション「BESTWAY/JJ」や、インターネットバンキングソリューション「Value Direct」、銀行勘定系システム「NRI BaaS」などの提供を行い、銀行業務をさまざまな角度から支援することにより社会価値創造に貢献しています。

    ④保険ITソリューション

    NRIでは、生保、損保、共済、公共系分野向けに基幹業務ソリューション、共同利用型自賠責保険システム「eJIBAI」など社会インフラサービスを提供しています。近年では、自動車のCASE動向に対応したテレマティクス保険、マイナンバーを利活用した業務変革など、保険業界のDX、社会課題解決に注力しています。

    参考:NRIの金融ITソリューション事業

    3.産業ITソリューション

    流通業やサービス業、製造業などの産業の顧客にサービスを提供している事業です。顧客の変革をITで実現し、事業の成長を支えています。具体的な支援として以下を挙げます。

    • DXビジネス企画支援
    • Eコマース(B2B、B2C、D2C)
    • DiPcore: ENTERPRISE IP(AIのテクノロジーを企業の基幹業務に適用)
    • DiPcore: ENGINEERING IP(ソフトウェア部品群)
    • 24×365ミッションクリティカル運用(24時間無停止型サービス)

    参考:NRIの産業ITソリューション事業

    4.IT基盤サービス

    ①IT基盤とマネージドサービス

    NRIは、先進的な技術を見通し、パブリック/プライベートクラウド、オンプレミスを最適に活用したIT基盤の設計・構築・運用だけでなく、働き方改革の実現に向けたソリューションやアプリケーション開発の生産性を向上させるフレームワークや手法の開発も行っています。

    DXへの取り組み(先端技術獲得・顧客との共創)

    また、DXへの取り組みも積極的に行っており、技術起点・顧客起点の両方の視点から、お客様と共に新たなデジタルビジネスを創造しています。技術獲得の具体的取り組みとして、人工知能(AI) 、ブロックチェーン、IoT 、量子コンピュータなど先端技術の調査・研究を積極的に行っているほか、国内外のスタートアップとの連携、先端技術を保有する企業とのアライアンスや出資なども行っています。

    ③セキュリティ

    NRI初の社内ベンチャーである「NRIセキュアテクノロジーズ」では、多様化・巧妙化するセキュリティリスクに対して、最先端の技術と知見を活用し、コンサルティング、セキュリティ診断、セキュリティ監視、ソリューションなどを提供し、企業のセキュリティ課題をワンストップで解決しています。

    参考:NRIのIT基盤サービス事業

    NRIと外資IT企業の関わり

    これまで、NRIが幅広いITソリューションサービスを提供していることがわかりました。では、NRIと外資IT企業にはどんな関わりがあるのでしょうか。

    NRIは、2010年に”SAP HANA®”を世界に先駆けて導入に成功し、さらにグループ会社のNRIセキュアテクノロジーズ株式会社に”SAP S/4HANA® Enterprise Management”を2015年に日本で初めて導入支援、2016年4月に国内で初稼動させ、新たな技術標準を牽引する役割を担い続けています。

    また、Microsoftとはソリューションパートナーであり、顧客のMicrosoft適用に向けて、技術課題・セキュリティ・統制管理など、様々な課題を解決しながら、DX の実現をトータルでサポートしています。

    参考:NRIとSAP
    NRIとMicrosoft

    導入事例

    auじぶん銀行:次世代勘定型システムの導入

    auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行により共同設立された銀行で、モバイルに特化した金融サービスを提供しています。今回の勘定系システム導入にあたっては、日本ユニシスのオープン勘定型パッケージシステム”BANK STAR”を採用しています。”BANK STAR“は、NRIの金融ソリューション部門がインテグレーション・アプリケーション開発を、日本ユニシスが基盤構築を担当しています。

    導入背景

    技術革新のスピードに対応し、さらに高付加価値の金融サービスを提供するため、既存の勘定系システムを見直す必要がありました。従来のシステムは勘定系システムとインターネットバンキングシステムが一体化していましたが、事業環境の変化に対応するためには、システムを分離し、最適化する必要があると判断されました。特に、顧客との関係強化を目指す「System of Engagement (SoE)」と、記録や信頼性を重視する「System of Record (SoR)」に分けることで、システムの効率性と柔軟性を向上させることが目的でした。

    導入効果

    • 24時間365日の無停止稼働:システムメンテナンス時でも顧客サービスが中断しない利便性が確保
    • UI/UXの向上

    じぶん銀行アプリ」が12月にリニューアル、利用頻度の高い機能にアクセスしやすく - ケータイ Watch

    • API化の推進:BaaS(Banking as a Service)の拡大やグループ企業へのサービス提供が見込まれている
    • 運用の自動化:オペレーショナルリスクの排除、手順書の削減、運用コストの低減

    今回のシステム導入によって、技術革新に対応しながら顧客サービスの質を向上させ、業務効率化とコスト削減を実現しています。

    参考:auじぶん銀行への新システムの導入

    競合企業・市場動向

    競合企業

    ①SIer企業としての競合

    競合企業として、SIerの大手であるアクセンチュア・NTT DATA・IBM・富士通などが挙げられます。どれもネームバリューのある企業で魅力的ですよね。以下で社風などについて比較してみました。

    参考:ONE CAREERのサイトを元に作成

    ②コンサルティング企業としての競合

    こちらは、コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社が2023年に公開した「コンサルティング会社 カオスマップ」です。NRIはIT・シンクタンクを軸としてコンサルティングサービスを提供していることが分かります。

    参考:PR TIMESの記事

    市場動向

    次は市場動向について見ていきましょう。日本の情報通信産業における情報サービス業(SIer業界)の市場規模は11兆円ほどであり(2021年時点)、年々増加傾向にあります。

    企業のDX化は今後も進んでいくため、システム開発への需要から今後も市場は伸びていくと予想できそうですね。

    参考:総務省「令和4年度ICTの経済分析に関する調査」

    福利厚生・職場環境

    福利厚生

    働き方

    • フレックスタイム制(コアタイム:10時から15時):メンバークラスに適用
    • 裁量労働制(成果主義):アソシエイト・エキスパートに適用
    • テレワーク制度

    休暇制度

    • 年次有給休暇
    • リフレッシュ休暇・暑中休暇
    • 振替休日 など

    出産・育児

    • 育児休業・出生時育児休業(産後パパ育休)
    • 妊娠期間中・育児中の勤務時間の短縮
    • 子供の看護休暇
    • 事業所内保育所 など

    その他

    • 介護休業
    • 独身寮に入居可
    • 住宅手当 など

    ライフステージに合わせて、様々な福利厚生が受けれそうですね。

    参考:NRI公式の「福利厚生」

    職場環境

    基本情報(2022年時点)

    • 平均年齢:40.6歳
    • 女性比率:22.1%
    • キャリア採用人数:349人
    • 従業員一人あたり月平均時間外労働時間:7.8時間
    • 年次有給休暇取得率:70.5%
    • 男性育児休業取得率:42.3%

    参考:NRI careerの情報

    オフィス情報

    続いて、オフィスをご紹介します!

    こちらは横浜オフィスの様子です。6年前に本社と横浜、大阪の拠点を移転しており、非常に洗練された綺麗なオフィスですね。こんな綺麗なところで働いてみたいです。

    参考:NRIワークプレイスサービス

    給与情報

    NRI careerによると、平均年収は1,242万円でした。かなり高い水準であることがわかりますね。

    採用情報

    新卒採用

    新卒向け採用サイトはこちらから見ることができます。NRIは大学生が就職した企業ランキングでも常に上位を占めているほど新卒に人気の企業であるといえます。

    中途採用

    中途採用はこちらから見れるみたいです。

     

    チャレンジャーズアカデミーとは

    最後までお読みいただきありがとうございます!

    チャレンジャーズアカデミーとは、日系&外資IT転職の総合メディアです。また、学長トミオによるキャリア相談も行っています。具体的な転職相談から、「ソフトウェア営業ってどんな仕事?」、「最近業界どんな感じですか」などふわっとした内容でも大丈夫です。

    もちろん、今回ご紹介した、野村総合研究所で働くことについても、お話しできます。もちろん無料です。少しでも気になった方は、こちらからお問い合わせください!

     

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