第6講: 「CV」作成の原則とおすすめの構成を紹介するで
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さて、前回の『第5講:3種類の応募チャネルについて解説するで』では、求人に応募するときにどういう方法があるのかをおさらいしたんやったな。
直接応募、リファラル、エージェントはどれがベストというものではなく、状況によって使い分けるとええでという話をさせてもらったわ。
今回は、はじめて外資を受ける人がみんな悩む&困るやつ、『CV』について説明していくで。「原則」が大切やから、少々スパルタに行くけど、ついてきてや。
CVとは
外資に提出する、英文の履歴書や
「CV(しーぶい)ってんは外資IT企業に応募するときにほぼ必ず(一部の大手除く)添付する必要のある書類やねんで。
『英文履歴書』って呼ばれることも多いけど、厳密には『curriculum vitae(かりきゅらむ・びてー)』ってラテン語の略らしいんや。ワイもよう知らんけどな。
このCV、なんせ日本人には馴染みがないねん。そして、(当然やけど)、英語で書かなアカンねん。
まあ、普通はお手上げやろ。 安心しいや。このアカデミーはそんなビギナーのための学校や。もちろんイチから叩き込んで、君らの精神を叩き直してやるで。
日本語の履歴書・職務経歴書とは形式が違うで
日本企業への転職活動をしたことある人は「履歴書&職務経歴書」を作ったことがあるかと思うんやけど、CVは1枚で両方の機能を持つねん。提出書類は一つだけ。シンプルそのものやな。
ただ、その構成に関しては日本語のものと比べて決まったフォーマットがない。工夫の余地があるとも言えるし、正解がないから迷う部分もあるわな。
一番の違いはマインドセットや。積極性が求められるんや。
姿勢が違うんや。 日本語の職務経歴書が「よかったらワイを面接に呼んでいただけませんか」と控えめに提出するものなんに対して、CVは「ワイはこういったもんで!!こういったことができます!!だから!ワイを!面接に!呼ぶべきです!!!」って大声でアピールしてるような感じやで。
逆に「主張のないCV」を出されると企業は困惑する。「…なんで応募してきたん?」こう思われたら最初から負けや。
CV作成の3つの原則
原則1:死んでも一枚に収めるんや
冷たいようやけどな、外資は「何ができるか」がめっちゃ大事やねん。 君の人生はさぞかし山あり谷ありで賑やかやったんやろうけどな、それはどうでもええんや。君が何者で、どういう経験やスキルを持ってて、そんで会社にどう貢献できるか。まずはそれだけ知れたらええねん。
だから、長いCVを作るのは、まず端的に無駄。それでその上に、傲慢。もちろんキャリア20年30年のベテランなら一枚では収まらんこともあるかもしれんけどな、君のタンポポの綿毛みたいなキャリアに2枚以上使うのは身に余る贅沢っちゅうもんや。わきまえや。
原則2:相手が何を知りたいか、を考えて書くねん
まさかとは思うけど「ありのままの自分を受け入れてほしい」なんて思てないやろな?
自分のええところを相手がみつけ出して好きになってくれる?思春期か?脳内お花畑か?中学生からやり直すか?
違うんや。やらないとあかんのは「自分という製品のソリューション営業」なんや。相手が何を実現したいのかが先。
そのために、「このソリューションを導入したら短期間で効果が出て投資回収できますよ」ってストーリーを伝えてあげないといけないんや。
原則3:言いたいことは、大事な順に上から書くんやで
さて、空飛ぶ白い無駄毛の君が相手にしてあげられる、最も親切なことは何やと思う?
せや。「読まないといけない文字数をなるべく少なくしてあげること」やな。 CVを受け取るのはとても忙しい人たちや。そして日本人の多くは英語ネイティブじゃないから、英語を読むのはやっぱりちょっとしんどい。なるべく少ない文字数を読んだだけで「あ、この人はぜひ面接に来てもらおう」と判断できるようにCVを書いてあげること。これが大切や。
せやら、重要な情報は全部上に寄せる。少しでも短い時間で相手が意思決定できるようにする。それを常に意識することや。最後まで読んでもらうつもりでだらだら長いCVを書くような駄タンポポはさっさと枯れたほうがええで。
原則を実践するためのCV構成
おすすめの5パーツ構成
というわけで、どう書いていくかの解説をしていくで。サンプルのCVを使って解説していく。
君みたいな白さだけ売りのフワフワがいきなり全部理解するのは難しいやろうけど、青で囲まれてるパーツが5個あるのは見てわかるわな。

これな、学長トミオ自身が転職活動してた35歳のときに使ってたCVそのものや。
お手本に自分のCVを持ってくる自信満々さ、ちょっとすごいと思わんかったか?そう、この面の皮の厚さこそが外資IT営業にとって大切な資質や。覚えておくといいで。 それはそうと、このCVは自分の名前や連絡先を書いた後、5つの項目を埋めていくことでできあがるようになっている。
ひとつひとつ解説していくな。
Professional Summary

Summaryって知ってるか?サマリー(要約)な。ここで何を伝えるかというとな。
「私はこういうものです!私と会ってみたくないですか!」こうや。 だから、少しでも短い文章で、以下の3要素を盛り込みたい。
- 何者か(自分という商品のキャッチコピー)
- どこから来たのか(経験・実績・貢献)
- これからどこへ向かうのか(転職の必然性)
お手本で言うと、こんな感じ。
「おー。デジタル領域の営業で結果残してて、Tableauの日本立ち上げメンバーやったんや。MBAも持ってるんや努力家やなー。いっちょ会ってみるか」。いや、本当に相手がそんな風に思うかは知らんけどな、気持ちとしては、サマリーだけ読んでもらったら面接に呼ぶ意思決定ができることを目指して作ってるで。
Education

自分らみたいな変な白い毛でも、まあ大学くらい出てることが多いやろ。
20代の転職であれば、学歴が助けてくれることは多い。大学がポテンシャルを伝えてくれるんや。
「ただのふわふわした毛じゃありません。黒くて逞しい土に着地できたら、芽を出すタイプのポテンシャルの塊です」くらいのことは言っときたいいう話やな。 特に、いわゆるMARCH程度以上の学歴がある20代にとってはとても効果が高いので、本校ではSummaryの次にEducationを置くことを推奨している。各部卒なら2行で終わるしな。
Professional Experience

さて、いわゆる職歴部分やな。ここはもちろん大事なんだけど、人によって職歴って大きく異なるからあまり具体的な指示ができない。
一般的な話にはなってしまうが、このあたりを意識して書くことを本アカデミーでは推奨してるで。
- 直近の職歴を一番上に書き、過去に遡る形で書き進める
- 可能な限り数字を盛り込んで、具体的に書く
- 読む人のことを考えて、専門用語は極力少なく、相手が知りたいであろう情報に絞ってちりばめる
営業職に限って言うなら、以下みたいな情報があるといいやろな。
- どういった顧客に、どういう商材を売っていたか
- 売上ノルマの金額、達成率、全体の中で上位何%にいたか、もらった賞など
- 売っていた商材の案件単価とセールスサイクル(クローズまでにかかる時間)
- 直販と再販(販売パートナー経由の販売)の比率
- 顧客の経営層に対して直接話しにいくような売り方をしていたか
参考までに、トミオCVの該当部分はこうなっている。
Languages

語学力に関して書くセクションや! ワタ毛頭の君の、一番の売りはなんや?そう、日本国籍を持ってて、日本語ネイティブであることや。
考えたことなかった?カーッ!そういうとこやで。 外資企業としてはな、英語できて給料の安いフィリピン人とか、三カ国語ペラペラの中国人とか雇って済むならそうしたい気持ちがあるんや。でも、ネイティブじゃないとあかんねんなあ。あとビザの問題もあるしな。外国人が日本で働くの、面倒やからな。
君はそれらの「外資IT企業にとって重要な属性」を持ってるからこそ、グローバル化の波に負けることなく高い給料を得ることができるわけや。
あ、つい日本語の件で暑くなってもうたけど英語の話な。まあ英語も書いといたほうがええよ。「ビジネスレベル」とか「日常会話レベル」とか書いてもどのくらいできるか伝わりにくいから、本アカデミーではILRスケールで書くことを推奨してるで。
Other Interesting Information

さて、CV最後にやってくるがこのコーナーや。
最初にワイが言ったこと覚えてるか?CVは最後まで読まれないことを前提に、大事なことを上から順番に書いていけや。
だから、この「Other Interesting Information」は基本的に読まれないと思っていい。 では、なぜ、わざわざそんな無駄なことに紙面を…?と思ったか?そんなんだから君はチンカ…白綿毛なんや。考えてもみーや。上のほうだけ読んだら面接に呼ぶかどうか判断できるCVを、わざわざ一番下まで読むのってどんな人間やと思うよ? そう、君のことがかなり好きになってきてる人間や。ファンと言っていい。そしてファンが君に関して知りたいのは「意外な一面」や。私だけが知っている、あの人のちょっとお茶目な一面…これを見せることでキュンとさせるんや。
正直、何を書いてもいい。持ってる資格とか趣味についてでもいいし、最近関心あることでもいい。トミオが手伝ったチャレンジャーの中で天才だと思ってたのは「ゴルフを始めたいと思ってます。お父さんから教わろうかと思ってます。」って書いた女子な。まだ始めてすらいない。
なのに、面接ではなぜかバカウケだったらしいわ。
ちなみに学長トミオは、「寿司握れます」「日本酒のソムリエ資格持ってます」って書いてるな。これは、トミオが日本法人立ち上げフェーズの会社(で面接に外人ばっかり出てくる)を受けてたから、外人ウケのいい情報を書いておこうと思ったからや。
CVを制するものは外資IT転職を制す
以上や!自分の全身全霊をぶつけて、書類選考という最初の関門をこじ開けるための武器。それがCVや。
ちなみにチャレンジャーベースでは、CVテンプレートの配布、ガイドラインの共有、学長トミオによるCVレビューセッションなどを提供してるで。本気になったときには相談してきてや。
さて、次の『第7講:外資IT企業の面接では「結果を出せる力」を問うねん』では、外資の面接の特徴と、それに向けた対策を解説していくで。