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外資で遭遇する「外タレ来日」——ランチ会・ディナー会で地蔵にならないための直前対策3選

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    全体公開

    IT業界で日々走り続けている皆さん、少しは羽を休められていますか。

    ……と、のんびりした書き出しで始めましたが、「外タレ来日(※)」というワードに「うっ」となったそこのあなた。ちょっと5分だけください。

    Slackにこの連絡が流れてきたこと、ありませんか。

    来週、本社から◯◯が来日します。木曜のランチ会、みなさんぜひご参加ください!

    外資ITで働いていると、高確率で遭遇するイベントです。社内では「外タレ来日」なんて呼ばれたりもします。

    ※「外タレ来日」…本社や海外拠点から役員・幹部が日本オフィスを訪問すること。
    滞在中はオールハンズやオフィスツアー、ランチ会・ディナー会がセットで組まれることがあります。

    そして当日。会場に着いて、テーブルでは何かで盛り上がっていて、笑い声が上がる。

    とりあえずこちらも笑っておく。何を話しているかは、正直あまり分かっていない

    ニヤニヤした笑顔とノリだけで、90分が終了。

    席を立つとき、少しだけ苦い気持ちになる。あの場にいたのに、何も残らなかったな、と。

    はじめまして。外資IT業界で活躍したい人のための英語コーチング「チャレンジャーズイングリッシュ」を担当しているRIKAです。
    この「地蔵になってしまった」「地蔵になりそう」というご相談、個人コーチングの中でよく届きます。

    ただ、今日お伝えしたいのは「地蔵は避けましょう」という話ではありません。あの場は、避けるべき試練ではなく、取りに行くべきチャンスだという話です。

    そもそも、あのランチ会は何の場なのか

    英語を試される場だと思うと、憂鬱になります。実際そう捉えている方が多い。

    でも、相手の立場から見てみてください。本社から来た人にとって、日本オフィスのメンバーは基本的に「名前だけ知っている人たち」です。
    日本チームの誰が何をやっているのか、実はよく分かっていない

    つまりあの場は、普段は絶対に接点を持てない相手に、直接顔と名前を覚えてもらえる数少ない機会です。

    弊社のYouTubeチャンネルで、外資ITの第一線で活躍されているKTさんにお話を伺ったことがあります(動画はこちら)。
    その中で印象に残っているのが、海外から誰かが来ると、いつも一番前に座って話を聞いていたという話でした。狙ってやっていたわけではないにせよ、結果として顔と名前を覚えてもらえる。そこから声がかかることがある。

    外資では、異動もプロジェクトのアサインも、正式なプロセスの手前に「あの人がいたな」という個人の記憶があります。
    ランチ会の90分は、そこに自分を置きに行く時間です。そう考えると、日本人テーブルで固まって終わるのは、単純にもったいない。

    とはいえ、当日いきなり動けるものでもありません。準備が要ります。

    直前対策3選
    ① 自己紹介と「持ちネタ」を用意しておく

    その場で考えるから出てこないだけです。あらかじめ作って、毎回同じものを使い回して構いません。
    用意するのは、自己紹介30秒と、雑談のネタ3つ。出身地の話、週末にやっていること、最近ハマっているもの。これで足ります。
    実際、コーチングの中で自己紹介の練習をした受講生の方から、「なんとか乗り切れた。あれがなかったらきつかった」というお声をいただきました。

    ひとつコツがあります。スマホに写真を用意しておくこと。

    言葉に詰まっても、写真を1枚見せれば会話は成立します。飼っている犬、週末に登った山、地元の風景、作った料理。
    相手が「Oh, where is this?(へえ、これはどこですか?)」と聞いてくれれば、そこから先は質問に答えるだけです。ゼロから英語で説明を組み立てるより、はるかにラクに会話が続きます。

    自分から質問を投げるのも有効です。人は自分の話をしたい。「Is this your first time in Japan?(日本は初めてですか?)」「Have you been anywhere in Tokyo?(東京はどこか行かれましたか?)」の2つを持っておくだけで、あとは相手が回してくれます。

    ② 反応の練習をしておく

    これが一番効きます。
    地蔵になっている人と、会話に入れている人の差は、発言量ではなく反応の有無です。まとまった発言ができなくても、会話には参加できます。

    Oh really?(へえ、そうなんですか)
    That’s amazing.(それはすごいですね)
    Same here.(私も同じです)
    I didn’t know that.(知りませんでした)
    How was it?(どうでしたか?)

    たったこれだけです。ただし、頭で知っているのと、口が勝手に動くのとは別物です。声に出して練習しておいてください。本番で使えるのは、練習したものだけです。

    さらに一段効かせたいなら、一度どこかで実際に使ってみることをおすすめします。オンライン英会話でもいいですし、最近はAI英会話でも構いません。
    相手は誰でもいい。大事なのは、自分の口からこのフレーズを出して、相手が反応を返してくれる、という経験を一度でも通しておくことです。
    使ったことがないフレーズは、知っていても出てきません。

    逆に絶対に避けたいのが、分かっていないのに頷き続けること。聞き取れなかったら「Sorry, could you say that again?(すみません、もう一度言っていただけますか?)」で構いません。聞き返してくる人のほうが、話を聞こうとしている人として印象に残ります。

    ③ 数日前からシャドーイングで耳を慣らす

    シャドーイングとは、聞こえてきた英語を、影のように少し遅れて追いかけて声に出す練習法です。意味を考える必要はありません。聞こえた音をそのまま真似して口に出す。それだけです。英語の音のスピードとリズムに耳と口を慣らすための練習だと思ってください。

    なぜこれをやるのか。当日いきなり英語の音のシャワーを浴びると、最初の30分は何も入ってきません。
    ここで出遅れて、そのまま地蔵コースに入ります。

    なので、数日前から耳を英語の音に慣らしておく。ポッドキャストでも動画でも構いません。聞こえた音をそのまま追いかけて声に出す。
    1日10分でも、当日の立ち上がりがまったく違います。

    理想を言えば、来日する相手が登壇している社内動画や、その人が出ている外部のインタビューを使うのがベストです。その人の話し方と声に耳が慣れている状態で当日を迎えられます。

    なお、ここまで読んで「いや、そもそも外タレの発言を聞き取れない自信がある」と思った方。それは直前対策ではどうにもならない部分なので、一度ご相談ください。チャレンジャーズイングリッシュでは、グループと個人コーチングの両方で、英語力そのものを引き上げるプログラムを提供しています。

    90分を、取りに行く

    3つとも、英語力そのものを上げる話ではありません。準備でカバーできる範囲の話です。だから直前でも間に合います。

    そして来日は、一度きりではありません。毎回地蔵で終わっていると、「日本チームの、あの静かな人」という認識が固定されていきます。逆に一度でも会話ができれば、次に来たときには向こうから声をかけてくれる。ここには複利があります。

    次の来日の連絡がSlackに流れてきたら、憂鬱になる前に、まず写真を3枚選んでおいてください。

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