ASAP(アサップ/エーエスエーピー/エイサップ)
INDEX
用語の意味
「ASAP」は「as soon as possible」の略で、「(可及的)速やかに」「できるだけ急いで」「なるはやで」といった意味の略語です。
表記方法は
・ASAP
・asap
・A.S.A.P
が多く、一般的には全て大文字で「ASAP」とされます。明確な使用方法の違いがあるわけではありませんので、自分の使用しやすいものや、社内でよく使われているものを使用するとよいでしょう。
英文メールやチャットでは、文末に「ASAP」で使われますが、日本のビジネス現場では「ASAPで〜〜をお願い」のように文頭に置かれることが一般的ですね。
この用語を使うときの例文
「さっきの資料の修正、ASAPでお願い」
「期限が迫っているのでASAPで返答を頼みます」
「Could you make the files for the meeting asap?」
くだけた言い方になっているのは、そもそも「ASAP」自体がスラングに近い略語であり気心のしれた相手に使うケースが多いためです。
注意点
見下す表現である
ASAPは見下す表現であるため注意しましょう。
例えば、「ASAP」の例文としては次のようなものがあります。
「Please reply to me ASAP.」(急いで返信するように。)
「Please return my call ASAP.」(電話を早く掛けてくれ。)
文法的には当然問題ありませんが、「ASAP」は結構見下す表現で偉そうな感じがします。
そのため、上長やクライアントに使用しないようにしましょう。
部下に使用しても、結構ニュアンスがきつくなるため注意しましょう。
「please」を使用しているにも関わらず、どうしてきつくなると考えるかもしれません。
しかし、ビジネスシーンにおいては「please」のみでは丁寧さとしては十分ではありません。
「ASAP」の代わりに「as soon as possible」と表現するのみでも、表現は幾分丁寧なものになります。
期限がはっきりしていない
「ASAP」は期限がはっきりしていないため注意しましょう。
「ASAP」と上長からいわれているため、全ての別の仕事を止めてやる必要があると思っている人もいるでしょう。
しかし、アメリカ人のイメージとしてはそうとも一律にいえません。
「ASAP」といわれても仕事が終わっていなくても、定時になればアメリカ人は帰宅する可能性が大きくなります。
経過を一週間後に聞いても、「仕事が別にあって忙しかったためできなかった」などといわれるときも多くあるでしょう。
そのため、「ASAP」の代わりに「by」という前置詞を使用して、期限をはっきりさせるようにしましょう。
「ASAP」のはっきりしない表現は、問題に欧米全体でなっており、この話題をニューヨーク・タイムズ誌も取り上げるくらいです。
「by」という前置詞を使用した例文としては、次のようなものがあります。
「Can you get this work done by Friday?」(この仕事を金曜日までに終了させてくれないか?)