マジで超絶人手不足:外資のSDR/BDR Managerというロール
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トミオやで!ゴールデンウィークやな!(この記事は2024/5/2に書かれました)
早速やけど、外資IT業界にはSDR/BDR Managerという「超絶人手不足職種」があるんや。
どのくらい人手不足かというと、一昨年くらいにHubSpotが”BDR Manager”ってポジションを募集してたときはたしか1年くらい適任者がみつからんくてな。その間カントリーマネージャーの廣田さんが同部門のマネージャーを兼任してはったんや。おかげで同社BDRの面接プロセスは「一次面接から日本法人のトップが登場する」というかなり面白い状況が発生してたわw そのくらい、良い人をみつけるのが難しいお仕事やってことやな。
今日の記事では、「なぜ、SDR Managerは手堅い需要に対してこんなに人材層が薄いのか」に関する考察と、今後のキャリアを考えるチャレンジャーたちに向けたトミオのインサイトを提供させてもらうで。
SDR/BDR Managerとは?
外資のインサイドセールス部門のマネージャー
前にな、ワイが【30代で年収2000万】IT営業転職ロードマップって記事をアップしたの覚えてる人おるやろか?記事の中で、こんなチャートを使ってキャリアの踏み方を説明したねん。
でも、実際のところこのチャートは「IC(Individual Contributor)」と呼ばれる、部下を持たないポジションの人に向けたものやねんな。実際には、この各段階において「チームを指揮するマネージャーになる」という選択肢が存在する。
ものすごく単純化すると、「AEにならずにチームマネジメントに進んだSDR/BDRトップパフォーマー」がなるのが、SDR/BDR Managerというお仕事や。
OTEは1200万円〜2000万円てとこかな
年間ノルマ達成時の想定年収(OTE)は、「安定してソコソコ高い」って感じや。新米マネージャーで1200、経験者で実績もあると1800くらいまでは全然見えるし、2000届いてる人もいてるはずやで。
正直、エンタープライズAEみたいに「OTEが3000万円です!」とかにはそうそうならない。でも、大きく上振れ、下振れもしないから安定して稼げるというのが特長や。
なぜSDR Managerの人材需要はぶっ壊れているのか?
1.そもそもSDRは、次のステップとしてAEになりたい人が多い
セールスフォースのSDRなんかが顕著やけどな、あそこの若手はみんな「AEになってバリバリ稼いだる!」て思て入社してくるから、たぶん誰もSDRチームのマネージャーになることなんて考えてないんちゃうかな。
やから、「バリバリ結果を出した優秀なSDR/BDR が、AEになって抜けていってしまう問題」が構造的に発生してるんや。だから、「マネージャーになりたいと思うSDR/BDR」を探すというのがまず難しい。
2.どこの会社もマネージャー経験者を欲しがるからICから昇進しにくい
それでいて、マネージャーに昇進したい!という人がいたとしてもこれが難しいんや。
なぜなら、外資の多くの企業でSDR Managerは1人か2人しかいないからや。日本法人の社員数が200人前後いるようなSnowflakeやZscalerですら、SDR Managerは1人しかおらん。1人しか採用できないポジションを「マネージャー経験のない人間」にやらせるのは非常にハイリスクに思えるやろ。だから、IC(Individual Contributor)というメンバーレベルからの昇進が少ないわけや。結果として、既にインサイドセールスのマネジメント経験のある人に需要が集中するわけやな。
3.高確率で上司が外国人
SDR/BDRは、レポートラインが日本のカントリーマネージャーじゃないことが多いんや。シンガポールかオーストラリアにSDR Directorがいて、その人が直属上司になることが多い。こうなると、英語が必要になる。というか、上司が「英語が話せる人が来てくれるといいなあ」という強い希望を持っている。
- SDRとして、結果の再現性を担保できて
- SDRチームをマネジメントした経験があって
- できれば英語も話せる人
エージェントであるワイは、クライアントと話しながらいつも「無茶言うなアホか」と思てるで。(ナイショな)
トミオの視点:SDR/BDR Managerとしてのキャリアについて
ワークライフバランス重視の人には超アリやと思う
SDR/BDRのええとこは、「成果の再現性が高いところ」「時間に縛られない」ところや。
なにせ、AEと違って「お客さんとのアポイントメント」がない。こちらから連絡しない限り、向こうから電話がかかってくるということも滅多にない。顧客訪問もない。
ワイの印象として、SDR/BDR Managerには女性が多い。ワイが仲良くさせてもらってるだけでも、子育て世代の女性マネージャーが複数人いる。「子供の急な発熱」みたいなタスクに対応しやすいってのはいいところよな。
リスクは、オープンポジションの数が少ないこと
さっきも言ったように、SDR/BDR Managerのポジションは各社1人か2人しかない。そして、その席が空席にならない限り次の募集がかからない。(日本法人が急拡大してる場合は一人目マネージャーの採用てのもあるな)
だからいざ「SDR/BDR Managerとして転職したい」と思ったときに複数の選択肢が必ずあるかというと、結構きわどい。各企業の動向をチェックしたり、エージェントと良い関係を築いておいたり、そういう「日頃の準備」が大切になってくるだろう。とはいえ、SDR/BDR Managerにかかわらずマネージャーポジション全般に言える話だから、わざわざリスクというほどの話でもないのかもしれんな。
バリバリ稼ぎたい!?それなら…AEかもな
君がいかにも外資IT!って感じの「切った貼った」を演じに外資に来たんやったら、目指すはSDR ManagerじゃなくてAEとかカントリーマネージャーとかになるかもな。
外資にいながらにして、高い成果の再現性とワークライフバランスを達成できるロール、それがSDR/BDR Managerや。日系と比べたらハチャメチャな高給をエンジョイしながら、ある程度の余裕をもって外資で働けるポジションとして、魅力的なんやないかとワイは思うで。
SDR/BDR Managerになりたいなら何をすべき?
まずは、SDR/BDRとして再現性のある勝ち方を身につけること
SDR/BDR Managerは「成果の再現性が高い」と書いた。これは本当だが、条件がある。「まず自分自身が、SDR/BDRとして実績・経験・スキルを持っておりピンとして結果を出せること」だ。
- ピンのSDR/BDRとして再現性のある成果の出し方を身につけていること
- 自分自身が持っている「勝ち方」を、部下に伝え、育成し、チームとして結果を出せること
この2つが揃わないとSDR/BDR Managerとしては勝てないので、まずは個としての力がマストだ。
チャンスを掴んで、内部昇進でマネージャーに上がること
そして、上でも述べたように「チームマネジメントをしたことないSDR/BDR」は、いくら優秀でもマネージャーとして他社に転職するのがとても難しい。企業側がマネジメント経験者を求めるからだ。
だから、なんとかして社内で昇進できると良い。もしかするとここが一番難しいかもしれない。今度、ワイからもSDR/BDR Managerの先輩方にお話を聞いてきてみようと思う。
日系SaaSでマネージャーを経験して外資に来るのはかなりアリだと思う
「アウトバウンドでキーマンのアポを取る」というスキルは、日系だろうが外資だろうがそれほど違わないように思う。それでいて、日系と外資だと給料が少なくとも1.5倍違う。なんなら2倍以上違う。
だから、日系SaaS企業にまず入社し、そこでインサイドセールスのマネージャーになっちゃうのはかなりアリだと思う。(できればその間に英語を強化できるとなお良い)
何度も言うように外資のSDR/BDR Managerは超絶人手不足だ。「日系SaaS企業のインサイドセールス責任者を経て外資に挑戦する」というルートは、個人的に今後脚光を浴びてくるのではと思っている。
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