Wiz:イスラエル発!急成長中のクラウドセキュリティプラットフォーム
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みなさんこんにちは!チャレンジャーズアカデミー(教育実習生)のReoです。
こちらの記事にあった通り、2024年はセキュリティの年みたいですね!
今セキュリティ分野で、急激に成長している会社がWizです。
こちらの表をご覧ください。
SaaSビジネスで重要な指標であるARRを約18ヶ月で$100M(日本円で150億円)達成しました。
ARRとは ARR(Annual Recurring Revenue)とは、毎年くり返し得られる売上のことで、「年間経常利益」や「年間定期収益」とも呼ばれます。
どんな企業なのでしょうか、詳しく見ていきましょう!
チャレンジャーベース的お勧めポイント
- いまセキュリティ分野、特にクラウドセキュリティがアツい!
- 今後もセキュリティは伸びるはず!
サマリー
- 設立年:2020年
- 従業員数:900人(2024年3月現在)
- 業種・事業内容:ソフトウェア
- 本社所在地:イスラエル テルアビブ
- 日本法人所在地: (日本法人の情報は見つけることができませんでした)
- 公式ウェブサイト:https://www.wiz.io/ja-jp
- 上場・非上場情報:非上場
クラウドセキュリティが熱い!!!!!
クラウドセキュリティはとても熱いです!
なぜなら、企業や組織が業務で利用しているシステムのクラウド化が進んでいるからです。
Gartnerの予測によると、2023年には15%以下だった企業や組織のクラウドプラットフォームの使用が、2027年には75%になると予想しています。
それに伴い、クラウド環境のセキュリティソリューションの需要が高まってきそうですよね!!
参照: Gartner Forecasts Worldwide Public Cloud End-User Spending to Reach $679 Billion in 2024
事業内容
Wizクラウドセキュリティプラットフォームの開発・販売
創業経緯
Wiz は、 2020 年にAssaf Rappaport氏 (CEO)、Amy Luttwak氏 (CTO)、Roy Reznik氏 (研究開発担当副社長)、およびYeahn Costica氏(製品担当副社長)によって設立されました。
彼らはマイクロソフト在籍中に、クラウドセキュリティ市場におけるあるギャップを特定しました。
オンプレミス(社内設置型)のサイバーセキュリティ製品では、1つの画面でITインフラを管理できていましたが、クラウドサービスを単一画面で管理するサイバーセキュリティ製品がないことです。
そこで、4 人の共同創設者はMicrosoft を辞めて Wiz を始めました。
立ち上げから18か月後の 2022年8月に、Wiz は当時最速のソフトウェア会社として年間経常収益 (ARR) 1 億ドルを達成しました。
そして2024年2月、Zscaler(セキュリティ企業)の元COOであるDali Rajic氏がCOO兼社長としてWizに加わり、これからさらに市場で存在感を増していきそうです。
参考:https://research.contrary.com/reports/wiz
なぜ急成長したのか
- エンタープライズグレードのソリューション: 創業者達は、製品の質だけでなく、エンタープライズ顧客がどのように感じるか(顧客体験)に至るまで、エンタープライズグレードのソリューションを構築することを深く意識していた。
- ビジネス要件への対応: アジリティ(迅速な対応能力)など、ビジネスが直面する具体的な要件に対応できるソリューションを構築する能力があった。
- 人間工学に基づいた使いやすさ: Wizの製品は、シンプルでありながら単純ではなく、個々のユーザーだけでなく、チームや組織全体に迅速に価値を提供できる設計になっています。
また、WizがスタートしたのはCOVID-19によるロックダウンが始まった時期でした。それまでの起業家は、人に会うため、カンファレンスに参加するために移動を余儀なくされており、ビジネス以外の「ノイズ」が多かったそうです。しかし、ロックダウンによってこれらが減少し、より製品や顧客対応に集中できるようになりました。これが、Wizの急速な成長に寄与した一因だそうです。
しかし、こんな短期間でエンタープライズソリューションを大きな売上を上げた営業戦略など、気になりますね〜
https://www.zendesk.co.jp/blog/wiz-ami-luttwak/#
ミッション・バリュー
ミッション
Led by an experienced and visionary team, we are on a mission to help organizations create secure cloud environments that accelerate their businesses.
企業や組織のクラウド環境をよりセキュアにしていき、ビジネスを加速させることをミッションとしています。
バリュー
- Be truthful – 正直であること
- Win together – 一緒に勝つ
- Lead by example – 模範を示す
- Execute with excellence – 卓越性をもって実行する
- Act confident, stay humble – 自信を持ちながら謙虚でいる
製品情報
Wizは、クラウド環境を包括的にセキュリティリスクから守ってくれるプラットフォームです
CNAPP( Cloud Native Application Protection Platform)と呼ばれています。
企業や組織のクラウド環境の中には、様々なサービスやツールがあります。
それらを管理するために、種類の異なるセキュリティーツールをそれぞれ導入していましたが、複数のツールを管理することは管理者にとって負担でした。
Wizの提供しているプラットフォームは、まさにその問題を解決できると考えています。
ここでは、主に3つの機能を紹介します。
一つ目は、CDR(Contextualize Detection & Response)です。
クラウド環境をスキャンして、脅威の検出、調査、対応を行います。
二つ目は、CSPM(Cloud Security Posture Management)です。
クラウドサービスのセキュリティの設定状況を見える化し、不適切な設定やコンプライアンス違反、脆弱性が無いかどうかなどのチェック、アドバイスをしてくれるプラットフォームです。
可視性とセキュリティの向上を迅速に実現するこの機能が、初期のWizの成長を支えてくれたそうです。
3つ目は、CWPP(Cloud Workload Protection Platform)で、クラウド上で実行される一連の業務処理やタスクのセキュリティを保護するためのプラットフォームです。
クラウド上のワークフローのどこに問題があるのかを、可視化してくれます。
これらのサービスが搭載されたプラットフォームを、エージェントレスで提供しています。
ざっくりいうとエージェントレスとは、専用のソフトをインストールする必要がなく、既存のメカニズムを用いてシステムの状態やセキュリティを監視することができます。
このエージェントレスのメリットとして、
- インストールとメンテナンスの容易さ
- リソースの節約
- スケーラビリティと柔軟性
があげられます。
ここで紹介した機能の他にも、たくさんのセキュリティ機能を提供しています。
参考:
https://cn.teldevice.co.jp/product/wiz_cnapp/
https://www.wiz.io/solutions/cdr
https://www.wiz.io/solutions/cspm
https://www.wiz.io/solutions/cwpp
セキュリティ製品を理解するのは難しいですよね….
いきなりですが、チャレンジャーベースからのお知らせです!
イベント情報
チャレンジャーベースでは、IT業界を目指す方、現役で働かれている方の交流を目的としたイベントを毎月開催しています!
2024年10月2日(水)には、毎度好評いただいている寿司オフ会を開催します!
学長トミオが振る舞うお寿司と一緒に、みなさんで交流しましょう♪
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導入事例
Blackstone
Blackstoneは、アメリカ合衆国に本拠地を置く大手の投資ファンド運用会社です。
Blackstoneは、クラウドへの移行を進めるにあたり、複数のセキュリティソリューションを一つのプラットフォームで解決したいと考えていました。エージェントの使用(専用ソフトウェアをインストールする)を避けた、クラウドセキュリティに特化したソリューションを探していました。
そこで、クラウドネイティブのソリューションで、エージェントレスで使用できるWizの導入を決めました。
導入効果
- 統合セキュリティ: CSPM、CWPPを含む複数のセキュリティ機能を一つのプラットフォームで提供。
- リスクの可視化: セキュリティグラフを通じて、クラウド環境全体のリスクを把握。
- 高度なユースケースの実現: 特にAWSを使用する際の先進的なセキュリティ問題への対応。
Wizの導入により、ブラックストーンはクラウドセキュリティを強化し、クラウド移行をより速く、より良い意思決定で進めることができるようになりました。
参考:https://www.wiz.io/customers/blackstone
競合比較
ワンポイントソリューションを提供しているOkta(ID管理)などよりは、CrowdStrikeやDatadogなど一貫したセキュリティソリューションを提供している企業が競合と言えそうです。
市場動向
企業は、シンプルで簡素化されたセキュリティソリューションを望んでいます。権限管理、データ保護、脆弱性診断、それぞれに特化したソリューションがありますが、それらをうまくハンドリングできる人材は、セキュリティ人材不足の問題などもあり、そう多くはありません。簡単で扱いやすい、かつセキュリティ強度の高いプラットフォームは今後も需要が広がっていくと思います。
福利厚生
- Health benefits(保険など)
- Home Office Setup(リモートワークのための備品の提供)
- Flexible PTO Policy(好きな時間に休みを取れる休暇制度)
- Fully stocked kitchen with snacks and drinks(スナック・ドリンクなんでも揃ってるキッチン)
- Lunch provided(ランチ提供)
- Free Wiz Swag always available(いつでもWizのグッツがもらえる)
参考: https://www.wiz.io/careers
採用情報
記事執筆時(2024年4月1日)には、日本に向けた求人はありませんでした…が!
ついに、日本でも一気に求人が公開されましたね!(LinkedInでの検索結果はこちらから確認できます)
トミオ学長がWiz社のリクルーターにコンタクトして確認したところ「現在エージェント起用はしていないので直接応募のみになる」とのこと。気になる方は同社の求人ページから直接応募してみてください。
お疲れ様でした!
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